宝塚国際室内合唱コンクール

宝塚宣言

われわれ「共に声を合わせて歌うこと」を愛する者たちが、今日、この場に集い、育んできた音楽を披露し、お互いがその価値を認め合う時間を持つことが出来たことを心から誇りに思い、また共に喜びたいと思います。

時代は、われわれが想定し得なかった状況に向かい始め、そのことによって音楽は、かつてない厳しい環境に置かれています。しかしこの状況下であっても「音楽」、そして「声を合わせて歌うこと」、またそれらに関わることの価値は、些かも損なわれることなく微動だにするものではありません。

一日も早く、以前のような豊かな歌声が皆さんの周囲を満たし、そしてこのコンクールが遠く海外の合唱人をも加えて発展することを心から願います。

今日われわれがこの場で新たにした思い、大切だと感じた事柄を今一度胸に留め、継承するために力を尽くし、今後、われわれがこのコンクールの場、そしてそれぞれが関わる合唱活動の場を通して、さらに音楽の高みを目指そうではありませんか。

宝塚国際室内合唱コンクール委員会理事長 本山 秀毅
(「第37回宝塚国際室内合唱コンクール」2021年7月24日(土) )