宝塚市文化財団 芸術文化基金
当財団では、芸術・文化の向上・発展を願う個人や企業等から寄せられる善意の寄付金を積み立て、地域住民にすぐれた芸術文化を提供し、もって地域文化の創造及び発展に寄与することを目的として芸術文化基金を設けております。
芸術文化基金の中には(公財)宝塚市文化財団が実施する事業または、市民文化の向上を目的に活動する団体等の事業費を助成することを目的とする集約基金と寄付者の申し出を受け設置する個別基金があります。
芸術文化基金の積立額と活用状況
令和4年(2022年)度の積立額及び期末残高
基金の名称 | 積立額(寄付等) | 活用額 | 期末残高(単位:円) |
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【合計】宝塚市文化財団芸術文化基金 | 1.500.691円 | 835.000円 | 14.328.493円 |
芸術文化基金《集約》 | 1.163.932円 | 830.000円 | 9.312.467円 |
宮川彬良とアンサンブル・ベガ基金《個別》 | 646円 | 0円 | 2.887.652円 |
宝塚国際室内合唱コンクール基金《個別》 | 338円 | 0円 | 1.521.176円 |
被災地こども支援「びっくり箱」基金《個別》 | 335.713円 | 0円 | 607.918円 |
芸術文化基金への寄付金の額、文化財団「友の会」個人会員の会費の10%、賛助会員の会費の50%に相当する額、宝塚市文化財団古本募金の額、基金の運用から生じる収益金の額を積み立てています。
令和3(2022年)年度の芸術文化基金の使いみちについて
本年度も、下記費用として活用させていただいきました。
○学校・幼稚園・保育園への芸術家の派遣するアウトリーチプログラムの実施費用として
○ワークショップコンサートの実施費用として
個別基金の設置について
令和元年度に新たに次の個別基金を設置しました。
《個別基金》被災地こども支援「びっくり箱」基金
設置日:令和元年(2019年)12月16日
寄付者:「みんな元気になろう・びっくり箱」実行委員会
寄付金額:222,087円
基金の目的・使途:
「びっくり箱」開催による収益と会場募金を積み立て、「自然災害被災地のこどもたちの文化活動支援に役立てる経費」としての支援金及び「びっくり箱」開催の費用として活用します。
《基金設置に際して》
「被災地こども支援「びっくり箱」」基金は、被災地域の子どもたちを文化の力によって支援するための基金です。文化・芸術は災害を直接防ぐことはできません。しかし、文化・芸術は逆境の中でも人の心に生きる希望を与えます。その力は大人ばかりでなく子どもにも行き渡ることが必要です。
1995年の阪神大震災では、文化・芸術による支援は手探りしながらでした。子どもたちにどのような文化的な支援が必要なのか。それを実行したのが、子どもたちと文化とについて考える全国組織、全国児童・青少年演劇協議会(以下、全児演)です。特に、全児演関西ブロックは被災の当事者として、そして支援の最前線として、重要な役割を果たしました。
2011年の東日本大震災では、全児演関西ブロックは、上記の経験を基に「みんな元気になろう・びっくり箱」と銘打ったチャリティリレー公演を大阪市立こども文化センターで行いました。被災地と離れていても支援ができること、そして被災地のことを忘れないこと。この2つを軸に、チャリティリレー公演を継続しています。
2014年からは、阪神大震災の被災地である宝塚市のソリオホールに会場を移し、全児演・(公財)宝塚市文化財団・宝塚ふぁみりぃ劇場・(認)宝塚NPOセンターで「みんな元気になろう・びっくり箱」実行委員会を立ち上げ、「負けない忘れない3.11-ここから生まれる未来 びっくり箱」と名称を変え、公演や募金活動だけではなく、災害と子どもの文化に関係したシンポジウム、阪神大震災時の写真展示など、様々なイベントを実施しています。
2020年に第10回をむかえるにあたり、今までの募金をさらに活用しようと考え、ここに「被災地こども支援「びっくり箱」基金を立ち上げます。
子どもたちへの文化支援は、被災地の文化団体への助成から芸術家の派遣・招聘まで、さまざまな形を取り得ます。宝塚市から子どもたちへの文化支援活動についての発信があることは、宝塚市の文化・芸術のアピールとなると同時に、地域の文化の活力ともなり得ます。子どもたちが笑顔で暮らせる社会を構築することこそが防災です。そのために本基金を活用いただくようお願いします。
ご寄付の方法
当財団へ寄付していただける方は、「寄付のお願い」ページに寄付の方法を掲載しておりますのでこちらをご覧ください。
このほか、読み終えた本やDVDでもご寄付ができる「宝塚市文化財団古本募金」を設けております。